価格交渉・価格転嫁の取組事例
原価管理と損益分岐点の明確化で債務超過の危機から黒字化を達成
- コスト上昇調査
- 交渉の工夫
- 支援機関サポート
- 労務単価調査
公開日
取組のポイント
- 原価の正確把握と損益分岐点の設定で曖昧だった利益管理を徹底化
- 燃料費・消費電力・労務費上昇の客観的データを根拠として提示し、定期的な交渉の場を要望
- 債務超過の危機から5%改善のみでも黒字化に成功し経営を好転
価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題
きっかけは、コロナ禍も影響した取引価格の低迷と、運搬費、光熱費の異常な高騰でした。直近2期が赤字となり、債務超過という非常に厳しい経営状況に陥っていました。
加えて、社内の原価計算や在庫管理が曖昧で、正確な利益を把握できていなかったことも大きな課題でした。誤った対応が資金繰りを悪化させており、事業継続が危ういと判断し、経営改善のため価格交渉を決意しました。
取組を行った内容
外部支援を受けながら社内の課題を整理し、原価の正確な把握と損益分岐点の設定を行いました。価格交渉の最大のポイントは、客観的なデータの活用です。
燃料費や消費電力価格の高騰、労務費の上昇といった具体的なデータを根拠として提示し、取引先に対し15%増の改善を要望しました。また、価格改定を一時的なものにしないために、取引先へ定期的な価格交渉の場を要望し続けました。
取組を行ったことにより得られた効果
今回の取り組みにより、内部の課題が解消し、原価管理が徹底されたことで、資金流出を減少させることができました。価格交渉の結果、取引先に対し要望した15%の価格増に対し、まずは5%(経費分)の改善を実現。
この5%の改善だけでも、経営状況が好転し、黒字化に成功することができました。現在も、人件費上昇分など残る課題について交渉を継続中。交渉を定期化する要望も受け入れられ、安定した利益構造の確立に向けて取り組んでいく予定です。
参照元:福島県『価格転嫁の成功事例』
製造業N社
- 業種
- 製造業

