価格交渉・価格転嫁の取組事例
単なる値上げにしない。リブランディング・セット提案で付加価値向上
- コスト見直し
- ブランド力向上
公開日
取組のポイント
- 対ユーロ為替変動で主力商品の仕入れ値が1.7倍に、収益圧迫で価格改定を決断
- 日本の住環境に合わせた強みを再定義するリブランディングを実施
- 買上げ意欲を高める生活提案で納得感を創出、収益性が1.2倍向上し財務体質を強化
価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題
原材料費の高騰に加え、対ユーロの為替変動が大きな打撃となりました。特に主力商品であるハンガーの仕入れ価格が約1.7倍にまで跳ね上がり、これまでの企業努力だけでは到底吸収できないほどのコスト増に直面しました。
収益が著しく圧迫され、このままでは事業の継続が困難になると判断したため、経営基盤を維持し収益性を改善させるべく、一般消費者向けの価格改定を決断しました。
取組を行った内容
価格転嫁を実施するにあたり、まずは配送・物流・保管コストなどの徹底的な見直しを行い、自社で可能な限りのコスト削減を完遂しました。その上で、単なる値上げに終わらせないため、お客様が納得できる高付加価値の提供に注力しました。
具体的には、「日本の住環境に合わせた設計」や「限られたスペースでの収納力向上」「インテリア性の追求」といった強みを再定義するリブランディングを実施しました。単に価格を上げるのではなく、買い上げ意欲を高める生活提案をセットで行うことで、価格改定への理解を得る戦略を策定しました。
取組を行ったことにより得られた効果
価格改定の結果、商品あたりの収益性が1.2倍に向上し、より健全な経営基盤への移行を実現することができました。しかし、1.7倍にまで膨らんだ原価上昇分のすべてを吸収しきるまでには至っておらず、新規顧客の獲得が減少するという新たな課題も浮き彫りになっています。
現在は、改善した収益を活かしながら財務体質のさらなる強化と事業再建に継続して取り組んでいる最中です。
D株式会社
- 業種
- 卸売業、小売業

