価格交渉・価格転嫁の取組事例
飼料価格がオープン時の1.5倍。贈答用に選ばれるような付加価値をつけ、約10%の値上げを実現
- コスト見直し
- 交渉の工夫
公開日
取組のポイント
- 鶏卵箱のサイズを小さくしコストカット。商品の種類を減らし在庫を1割以上削減
- 値上げ理由を明記したPOPを店舗内外に張り出し周知
- 来客数はほとんど変わらず客単価が5%以上UP。賃金を上げやすくなり士気も向上
価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題
鶏卵の販売事業を営む当社では、円安やウクライナ情勢による輸入飼料価格の急激な高騰と光熱費や資材の度重なる値上げが価格転嫁を行った主なきっかけでした。
飼料価格は店舗オープン時から約1.5倍以上になり農場のコスト増は自社の企業努力だけでは吸収できず、年々収益を圧迫し持続可能な事業・賃上げのための原資確保が必要になりました。
全国で発生した鳥インフルエンザの影響による鶏卵相場の上昇もあり、そのタイミングで価格転嫁をしました。
取組を行った内容
価格転嫁に先立ち、鶏卵資材の見直しを行いました。鶏卵箱のサイズを小さくすることによるコストカットや鶏卵の種類を減らし資材の在庫を1割以上減らしました。
価格改定のお知らせは、値上げ理由を明記したPOPなどを店舗内外に3か月前から張り出しすことにより周知しました。電話注文のお客様には口頭で説明をするなどご理解をいただいたうえで価格転嫁しました。
取組を行ったことにより得られた効果
価格改定により鶏卵価格は全体で約10%値上げをすることが出来ました。
店舗の大きさや駐車場のスペースから大幅な集客は問題があり、これ以上の売り上げを伸ばすことが難しい状況でしたが、来客数はほとんど変わらず客単価が5%以上UPしました。
鶏卵の種類も見直したことにより、レジの作業も以前よりスムーズになり更に収益性が向上しまた。スタッフの賃金も上げやすくなり新規スタッフの採用もしやすく士気向上にも繋がりました。
取組を行って感じたこと/ 今後取組を行う企業に対してのコメント
鶏卵は物価の優等生ともいわれ昭和の時代からほとんど価格が変わらず、食品を扱っているお店であればどこでも購入できる商品であり、値上げをするにはスーパー等で販売されているたまごとの差別化、ブランド価値を高めることが必要です。
家庭消費のため購入するだけではなく、贈答用としていかに購入して頂けるかに向けて取り組むことにより価格よりも価値を優先する方が増えてきました。
自社の商圏を理解し何度も購入したくなるような商品作りとファン作りが大事だと感じています。
有限会社L
- 業種
- 卸売業、小売業

