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価格交渉・価格転嫁の取組事例

段階的な値上げで構築した 柔軟な価格調整体制

  • 交渉の工夫

取組のポイント

  • 複数回の段階的な価格改定で、市場への影響を最小化
  • 市場環境の変化に即応する、柔軟な価格調整体制の構築
  • 市場の反応分析を、次の一手を考えるための経営資産に

価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題

原材料費、光熱費、人件費等あらゆる経費が高騰。特にここ数年の米問題の影響が著しく、今までに見たことのない原料単価で業界全体が大変な思いをしています。米の仕入れ額だけで昨年比約7,000万円増の見込みとなっており、この原料費の急激な上昇は事業継続に直結する深刻な問題でした。

取組を行った内容

全商品を対象とした値上げを2022年から2024年まで3回実施し、段階的な価格改定により市場への影響を抑えながら適正価格への移行を進めました。2025年も実施予定であり、継続的なコスト上昇に対応した価格政策を確立しています。

複数回にわたる値上げを実施することで、一度の大幅な価格改定による顧客への負担を軽減し、市場環境の変化に応じた柔軟な価格調整を可能にする体制を構築しました。

取組を行ったことにより得られた効果

段階的な価格改定により、経費上昇分は幾分か補填することができました。複数回にわたる値上げという戦略により、市場の理解を得ながら適正価格への移行を実現しました。

ただし商品ごとに市場の反応は異なり、出荷量が増えた商品、変わらない商品、減った商品の差が著しい状況となりました。

取組を行って感じたこと/ 今後取組を行う企業に対してのコメント

単純な価格改定だけでは市場のニーズに十分に対応できないことが明らかになり、今後の戦略立案における重要なポイントだと感じています。単なる値上げだけでなく、付加価値創出などちょっとした工夫も必要と感じます。

I株式会社

業種
製造業