価格交渉・価格転嫁の取組事例
自社の付加価値や差別化要素を見直し。顧客からの信頼向上に努めた
- コスト上昇調査
- 交渉の工夫
- 市場調査
- 労務単価調査
公開日
取組のポイント
- 「価格改定は不可抗力的要素」である点を前面に出し交渉
- ISO27001認証取得で品質保証と差別化し信頼性を向上
価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題
ポストプロダクションや音楽スタジオ等のレンタル、技術スタッフの請負業務を展開する中で、人件費の上昇と光熱費の高騰が収益悪化に大きく影響を及ぼしていました。これらのコスト増加は経営に深刻な影響を与え、収益性の悪化という課題に直面していました。
加えて、従業員のモチベーション低下や設備・システム等への新たな投資の必要性も生じており、適切な価格設定による収益構造の改善が急務となっていました。
こうした状況の中、不可抗力的な要素によるコスト増加への対応として、価格転嫁の実施を決断しました。
取組を行った内容
価格交渉・転嫁に向けて、引き合いの段階で取引条件を明確に確認するプロセスを導入しました。
まずは原材料費や労務費のデータを収集し、見積書の形式を見直すことで、より透明性の高い価格提示を実現しました。さらに自社の付加価値や差別化要素を改めて見直し、所属する業界の価格改定に関する情報を積極的に収集しました。
価格転嫁・交渉にあたっては説明資料を作成し、お客様に対して「この価格改定については不可抗力的要素が大きい」という部分を前面に出して説明するよう工夫しました。
情報収集においては、同業他社との意見交換やインターネット等からの情報収集を活用し、特に業界団体で得た情報は貴重なものとなりました。製品単価表や見積書を新規作成した他、付加価値創出のためISO27001の認証も取得しました。
取組を行ったことにより得られた効果
価格転嫁を実現することができ、利益率の改善につながりました。
不可抗力的な要素を前面に出した丁寧な説明により、顧客の理解を得ながら適正価格での取引を実現することができました。また業界団体を通じた情報収集や同業他社との意見交換により、業界全体の動向を踏まえた適切な価格設定が可能となりました。
ISO27001の認証取得により、品質保証と差別化を実現し、顧客からの信頼性向上にもつながったと感じています。
利益率の改善は道半ばではありますが、持続的な収益構造の改善に向けた確かな第一歩を踏み出すことができました。
株式会社A社
- 業種
- 情報通信業

