価格交渉・価格転嫁の取組事例
引き合いの段階で取引条件を明確に。新規事業も開始し、収益構造の多角化へ
- コスト上昇調査
- 交渉の工夫
- 市場調査
公開日
取組のポイント
- ChatGPT等のAIツールも活用し情報収集を実施
- 新たなツールを活用した事業で付加価値による利益を創出
価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題
広告代理店として、チラシ・ポスター・パンフレットなど紙媒体の制作を手掛ける中で、原材料費の高騰により原価が上昇していました。加えて、人件費の高騰も重なり、収益性が悪化する課題に直面していました。
特に生成AI活用のクリエイティブ制作において、発注元企業から「早くて安い」という期待を持たれることも多くありましたが、実際には制作ボリュームや内容によって人の手や目による作業が必要であり、適正な価格設定が求められる状況にありました。
こうした原価上昇と収益性悪化への対応が急務となり、価格転嫁の検討を開始しました。
取組を行った内容
まず引き合いの段階で取引条件を明確に確認するプロセスを徹底しました。
原価計算と自社製品の単価計算を丁寧に行い、適正価格の根拠を数値で示せる体制を整えると同時に、自社の付加価値や差別化要素を改めて見直し、所属する業界の価格改定動向についても情報収集を実施しました。
交渉相手に対しては書面での正式な交渉申し入れを行うことで透明性の高いコミュニケーションを心がけ、地域の他企業や同業他社との意見交換会に参加し、ChatGPTやGeminiなどのAIツールも活用しながら情報収集を行うことで価格転嫁の準備を進めました。
説明資料として見積書の新規作成や代替案・新商品の提案資料を準備し、製品・サービスの高機能化や事業領域の拡大にも取り組みました。
取組を行ったことにより得られた効果
価格転嫁の実現により、売上の増加と利益率の改善を達成しました。
特にAIの活用により制作時間の短縮とサービス強化が実現し、例えばAIを用いて静止画から動画を制作することで、新たな付加価値による売上増を生み出すことができました。
観光関連プロモーション事業での知見を活かした自社ホテル事業でのテストマーケティング実施など、事業分野の拡大と他業種への参入も進展し、収益構造の多角化と安定化を実現することができました。
株式会社Z社
- 業種
- 学術研究、専門・技術サービス業

