価格交渉・価格転嫁の取組事例
対ドル高騰に負けない。物流見直しと付加価値サービスによる価格転嫁
- コスト見直し
- ブランド力向上
公開日
取組のポイント
- 対ドル為替高騰で主力商品仕入れ約2倍に、工夫によるコスト吸収も限界を超え価格改定を決断
- 物流コストを徹底見直し後、買上げ向上提案や修理加工サービスなど高付加価値を強化
- 収益性1.2倍向上し健全な収益構造を構築も、原価の全吸収が今後も課題
価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題
価格交渉を決断した最大のきっかけは、原材料費と為替(対ドル)の急激な高騰でした。当社の主力商品であるゴルフクラブの仕入れ価格が約2倍にまで上昇し、経営を大きく圧迫する事態となりました。
これまで様々な工夫でコスト増を吸収してきましたが、もはや自社努力のみでは限界を超え、収益が著しく悪化していました。このままでは事業継続が危ぶまれる状況であったため、収益性を改善し適正な経営を行うには価格改定が不可欠であると判断しました。
そこで、お客様に向けた価格転嫁を実施することを決意いたしました。
取組を行った内容
価格転嫁を行うにあたり、まず自社でできる限りのコスト削減努力を行いました。配送、物流、保管コストなどを徹底的に見直し、無駄を省きました。
その上で、お客様に価値を感じていただける取り組みを強化しました。具体的には、買い上げ向上につながる提案活動や、収益性の高い修理加工サービスなどの高付加価値サービスを積極的に訴求しました。
また、お客様の声を真摯に受け止め、ゴルフ歴関係なく誰でも楽しめることをコンセプトにリブランディングを実施。必要な利益を確保しながら、お客様に理解と納得をいただける価格設定を目指しました。
取組を行ったことにより得られた効果
価格改定の結果、商品あたりの収益性が1.2倍に向上し、以前と比べて健全な収益構造を構築することができました。
しかしながら、原価上昇分をすべて吸収するには至っておらず、また新規顧客の減少という新たな課題にも直面しています。現在は財務体質の改善と事業の再建に注力している段階です。
特に新規のお客様にどのようにアプローチしていくか、広報戦略の抜本的な見直しが必要であると認識しており、今後の重要な取り組み課題として位置づけています。
E株式会社
- 業種
- 卸売業、小売業

