価格交渉・価格転嫁の取組事例
原料1.5倍増を克服。リブランディングで顧客の共感を得た値上げ
- コスト見直し
- ブランド力向上
- 品質向上
公開日
取組のポイント
- 一次産品価格1.5倍上昇で経営圧迫、懸命な企業努力も限界超え価格改定を決断
- 製造設備改善とロス率削減を徹底、顧客の声を丁寧に聞き取り社会的価値を前面に打ち出し
- リブランディングで社会的価値を明示し顧客の共感を獲得、新規集客の入口戦略も課題に
価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題
食材宅配サービス会社である当社が価格交渉を決断した最大のきっかけは、主力商品の原料である一次産品の価格が約1.5倍に上昇したことでした。
これまで懸命な企業努力によってコスト増を吸収してきましたが、もはや自社のみで対応できる限界を超え、経営を大きく圧迫する状況となっていました。
このままでは持続可能な経営が困難になると判断し、収益性を改善して事業を継続していくために、適正な価格への改定が不可欠であるという結論に至りました。
取組を行った内容
価格転嫁に先立ち、まずは自社製造設備の改善による生産効率の向上と、ロス率の削減に徹底して着手しました。その上で、地元を中心とした一次生産者の方々と協議を重ね、原材料ロスの低減と製品の質向上を両立させる取り組みを進めました。
また、単なる値上げに終わらせないよう、お客様の声を丁寧に聞き取り、「国内生産」や「地方応援」という社会的価値を前面に打ち出したリブランディングを実施しました。
取組を行ったことにより得られた効果
今回の取り組みを通じて、商品の社会的価値を明確に示すことで、お客様から単なる値上げではないという「共感」や「応援」を得られることを実感しました。「国産」「地域貢献」といった付加価値の訴求が、顧客の理解を得る大きな助けとなりました。
一方で、価格改定は新規集客に影響を与えることも再認識したため、今後は価格転嫁と並行して、新しいお客様を呼び込むための「入り口戦略」を見直す重要性を学びとして得ることができました。
株式会社V社
- 業種
- 卸売業、小売業

