価格交渉・価格転嫁の取組事例
客数を減らさず利益率改善。世間の波に合わせた戦略的価格改定
- コスト上昇調査
- ブランド力向上
- 市場調査
- 労務単価調査
公開日
取組のポイント
- 売上は例年並みも利益が減少、従業員賃金支払いと品質維持のため値上げを決断
- 同業他社状況を詳しく収集し適切な価格水準を見極め、社会全体の価格改定時期に合わせ実施
- 単なる値上げ告知でなく使用素材の詳細紹介やプロモーション強化で来客数を維持し利益率改善
価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題
原材料費の高騰、エネルギー価格の高騰、人件費の高騰により、収益性の悪化が深刻な経営課題となっていました。売上自体は例年と比べても悪くはありませんでしたが、残る利益が減少しているという状況でした。
このままでは、従業員への適切な賃金の支払いや、品質の維持が困難になると判断し、利益確保のために一般顧客向けの製品について値上げを行うことを決断しました。
取組を行った内容
価格改定に向けて原材料費や労務費のデータを収集し、自社の付加価値を再検証した上で、必要な値上げ幅を緻密に計算しました。特に、世間の値上げムードに合わせた実施タイミングを意識し、材料問屋や出入り業者の営業担当、外部アドバイザーから同業他社の状況を詳しく収集しました。
また、単なる値上げ告知に留めず、使用している厳選素材の詳細を紹介するポップの掲示やSNSでの発信、来店客への丁寧な口頭説明など、プロモーションの強化を通じて「価値の見える化」に注力しました。
取組を行ったことにより得られた効果
価格転嫁を実施した結果、来客数を減らすことなく売上増と利益率の改善を達成し、従業員の賃上げを実現することができました。丁寧な説明と原材料のこだわりを可視化したことで、お客様から値上げに対する理解を得られたことが大きな収穫です。
また、情報収集を通じて適切な価格水準を見極めたことや、社会全体の価格改定時期に合わせたことで、お客様の心理的な抵抗感を最小限に抑えられたことが成功の鍵となりました。
有限会社F社
- 業種
- 製造業

