価格交渉・価格転嫁の取組事例
米の暴騰で大幅値上げ。仮需要による293%受注増でパンク寸前の課題発生
- 交渉の工夫
- その他
公開日
取組のポイント
- 米価格高騰で前年比293%の仮需要が発生
- 大吟醸13%・レギュラー酒7%とメリハリある改定
- 量販・業務用卸の駆け込み需要で一時的に業務過多
価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題
当社は、ウクライナ危機に端を発するエネルギーを含む資材の度重なる高騰に加え、直近2年で原料である米の大幅な価格の暴騰に直面しました。
これは、消費者を無視した「農業保護」を背景とした投機的な米の争奪戦が原因であり、これ以上の原料高は企業として受け入れられない水準に達したため、製品の値上げを決断しました。
取組を行った内容
全商品において平均9.75%の値上げを実行しました。特に大吟醸など原料高騰の影響が強い商品は13%程度の大幅上昇としましたが、上撰などのレギュラー酒は7%に抑えるという、メリハリをつけた戦略的な価格改定を行いました。
また、今後の米価格の動向次第では、第二段の値上げも視野に入れている状況です。
取組を行ったことにより得られた効果
値上げの実行に伴い、量販・業務用卸を中心とした大量の仮需要が発生しました。その結果、前年比293%という大幅な受注増となり、会社は業務過多でパンク寸前の状態になりました。
また、注文数が過大になったため、1.8リットルリサイクル瓶の確保にも苦労するという課題が生じました。
取組を行って感じたこと/ 今後取組を行う企業に対してのコメント
大幅な値上げを発表した場合、過大な仮需要が発生します。そのため、値上げ発表後は、速やかに得意先からの仮需注文量を正確に把握し、会社の処理能力を超えない範囲で注文を抑制することが重要です。
この対応を怠ると、業務処理や資材の確保が間に合わず、事業全体がパンクする事態に陥るため、細心の注意が必要です。
有限会社B社
- 業種
- 製造業

