価格交渉促進月間
毎年3月と9月は「価格交渉促進月間」です。
昨年は、33年ぶりの水準となる賃上げ率でしたが、物価高も継続している中、今年も物価上昇に負けない大幅な賃上げを実現することが重要です。価格転嫁のための交渉が本格化するこの3月は、「賃上げ実現」のカギとなる極めて大事な時期です。サプライチェーン全体で、積極的に価格交渉・価格転嫁を行いましょう。
価格交渉に役立つ知識を基礎から学べるeラーニングや講習会も提供しています。
2024年9月の価格交渉促進月間のフォローアップ調査結果によれば、中小企業の約8割(価格交渉不要の回答を除く)が「価格交渉が行われた」と回答し、そのうち7割超において労務費についても価格交渉を実施しております。
価格転嫁についても、3月調査時から「コスト増加分全額価格転嫁できた割合」が3%上昇し25.5% 、「一部でも価格転嫁できた」割合においても3%上昇し79.9%となっており、価格転嫁の裾野が広がりつつあります。
「発注企業から交渉の申し入れがあり、価格交渉が行われた」割合は、昨年3月から更に増加。「価格交渉が行われなかった」割合も減少しており、発注企業からの申し入れは浸透しつつあるものの、受注企業の意に反して交渉が行われなかった者が約1.5割。引き続き、労務費指針の徹底等による価格交渉の機運醸成が必要。
コスト全体の転嫁率は、3⽉時点より微増。他方、全く転嫁できず/減額された企業が引き続き約2割。「転嫁できた企業」と「出来ない企業」で2極化の兆しもあり、転嫁対策の徹底が重要。
業種別の価格転嫁率、発注側企業ごとの価格交渉・価格転嫁の状況など、詳細はこちらからご覧になれます。
価格交渉について学べる講習会
価格交渉促進月間の期間中は、講習会を重点的に開催しますので、この機会に是非ご参加いただき、価格交渉のノウハウ習得にご活用ください。(本サイトから講習会のお申し込み・受講いただけます。)
ここから始める価格交渉(価格交渉のポイント、チェックリスト)
皆様が価格交渉を円滑に行うことができるよう、価格交渉のポイントをまとめております。
労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針
急激な物価上昇を乗り越え、持続的な構造的賃上げを実現するためには、中小企業がその原資を確保できる取引環境を整備することが重要です。 その取引環境の整備の一環として、内閣官房及び公正取引委員会の連名で「労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針」が公表されました。
価格交渉・転嫁を支援する全国的なサポート体制
価格交渉に関する基礎的な知識や原価計算の手法の習得支援を通じて、下請中小企業の価格交渉・価格転嫁を後押しする「価格転嫁サポート窓口」を設置しております。
また、下請代金の減額や消費税の転嫁など企業間取引に係る各種相談について専門の相談員や弁護士によるアドバイス等を通じて、下請取引の適正化を推進する「
下請かけこみ寺」も設置しております。