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価格交渉・価格転嫁の取組事例

スムーズな価格転嫁と新商品で繁忙期頼みを脱却

  • コスト見直し
  • ブランド力向上

公開日 

取組のポイント

  • 小麦粉高騰は社会認知済でトラブルなく受入れ獲得
  • 季節・行事ギフト新商品で夏以外の売上確保に成功
  • 繁忙期以外の新市場開拓で年間収益を平準化

価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題

2022年、主原料である小麦粉の価格が約1.5倍に高騰したことにより、一部商品の価格改定を余儀なくされました。

手延べ麺の製造は手作業の工程が多く、人件費率の削減が容易ではないという構造的な課題を抱えていました。工程を省くことは不可能であるため、時間がかかる工程の内容を見直すなど、限定的な作業量削減に取り組みましたが、それだけでは、大きな人件費削減効果は得られませんでした。

取組を行った内容

主原料高騰に対応するため、商品の価格を変更しました。お客様には事情を丁寧に説明したところ、小麦粉価格高騰は社会全体で認知されていたため、トラブルなくスムーズに受け入れていただけました。

また、手延べ麺の繁忙期である夏以外の季節に売上を伸ばすため、新商品シリーズを季節や行事に合わせたギフトとして発売し、ラインナップを増やして新たな市場開拓に注力しました。

取組を行ったことにより得られた効果

価格改定後も、売上が落ちることはありませんでした。限定的な作業量削減による効果は薄かったものの、価格改定自体が成功したと言えます。

また、新商品シリーズは、受賞の影響もありヒット商品となり、夏以外の季節における売上確保に貢献しました。

取組を行って感じたこと/ 今後取組を行う企業に対してのコメント

原材料や資材などの高騰が続くと、再び価格変更の必要性が出てきます。過去の取り組みと同じことをしても、次回も良い方向に転ずるかは分かりません。常に不安はあります。

株式会社H社

業種
製造業