価格交渉・価格転嫁の取組事例
技術力向上と新治療開発で 優秀な人材を囲い差別化
- ブランド力向上
- 市場調査
- 技術力向上
公開日
取組のポイント
- 技術力への投資と効果の「見える化」で、サービスの価値を証明
- 人材への適正な投資が、企業の競争力を生み出すという信念
- コンサル活用による、戦略的なサービス向上と価格政策
価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題
人件費の高騰により収益性が悪化していました。整骨院業として、従業員の生産性(分単価)を高めて給与に反映させていき、良い人材を囲い込みたいと考えていました。
優秀な施術者を確保し定着させるためには適正な給与水準が必要でしたが、従来の価格体系では人材への投資と収益性の両立が困難な状況となっていました。
取組を行った内容
まず業界動向や他店の価格を調査し、市場における適正価格水準を把握しました。並行して、施術者の技術力を上げるため外部と内部の両方で研修を実施しました。特に重要だったのは、施術のBefore afterを説明する資料を作成し、視覚的に効果を示すことで患者への説得力を高めたことです。
さらに新商品として根本改善治療を開発し、その説明資料を作成して患者への説明を強化しました。こうした取り組みにあたっては、定期的に支援をしてもらっているコンサルティング会社からアドバイスをもらい、戦略的な価格政策とサービス向上を両立させるアプローチを確立しました。
取組を行ったことにより得られた効果
これらの取り組みにより価格転嫁を実現し、月間でおおよそ80万円の売上アップを達成しました。顧客一人あたりの単価も1,000円ほど上昇しています。
売上増加と利益率改善により従業員の賃上げを実施でき、良い人材の確保という当初の目標に向けた基盤を構築しました。施術者の技術力向上と根本改善治療の導入により差別化を実現し、Before after資料による効果の見える化が患者の理解と納得を促進しました。
株式会社D社
- 業種
- 医療、福祉

