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価格交渉・価格転嫁の取組事例

タイミングの見極めと 顧客の理解を得る交渉戦略

  • 交渉の工夫
  • 競合調査

取組のポイント

  • 入居入れ替えタイミング活用戦略
  • 家賃査定と周辺相場比較で客観性確保

価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題

エネルギー価格と人件費の高騰によって収益性が悪化する中、物件オーナーからの賃料改定要望が、価格転嫁を検討する直接のきっかけとなりました。

不動産管理業として、コスト上昇圧力とオーナーからの要望という二重の課題に直面していました。かねてからの経営課題であった収益性の悪化に対し、適切な価格改定による解決が求められていました。

不動産業の特性上、入居者との長期的な関係を維持しながら価格調整を行う必要があり、顧客の理解を得つつ適正価格を実現することが重要な課題でした。

取組を行った内容

まず、引き合いの段階で取引条件を徹底的に確認し、書面で正式な交渉を申し入れました。

重要な戦略として、入居者の入れ替えのタイミングで価格改定を行うことで、既存の入居者への負担を減らし、抵抗感を和らげるアプローチを採用しました。価格の妥当性を示すため、家賃査定や周辺相場の比較を実施し、同業他社や地域の企業との情報交換も積極的に行いました。

また、外部アドバイザーからの助言や、発注元からの直接情報提供を活用して市場動向を把握しました。新しい見積書を作成し、近時の価格高騰要因を明確に整理した説明資料を用意することで、交渉のタイミングを見極め、根拠を明確にした戦略的な価格改定を実施しました。

取組を行ったことにより得られた効果

入居者の入れ替えというタイミングを活かし、客観的な相場比較を行うことで、価格転嫁を実現することができました。

管理物件において約5%の賃料引き上げを達成したことで、売上の増加と利益率の改善を実現しました。この戦略は、既存の顧客との関係を維持しながら適正価格へ移行する上で効果的でした。

株式会社T社

業種
不動産業、物品賃貸業