価格交渉・価格転嫁の取組事例
「想い」を伝え、「売れる価格帯」で選別した顧客戦略
- コスト上昇調査
- ブランド力向上
- 交渉の工夫
公開日
取組のポイント
- 大容量人気商品で企業存続の想いを丁寧に伝達
- 甘酒セット6本→5本変更で金額上げを実質化
- お客様が買える価格帯設定で内容量・包装を工夫
価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題
味噌製造を主な業務内容とする当社は、主原料である大豆と米の価格上昇が収益に直結する課題に直面しました。
大豆は5年間で130%に、米は昨今の価格高騰により1年間で195%という異常な上昇となり、企業努力で吸収できる許容を超えていたため、値上げを決断しました。
取組を行った内容
味噌製品全体の値上げを実施しましたが、特に直売店での利益率が高い人気商品「大容量(2.3kg)味噌」については、「チラシ・店頭告知」を通じて企業存続のための値上げ理由と、会社の「想い」を丁寧に伝えました。
また、主力商品である「甘酒」のセット販売については、お得な「6本入りおまとめセット」を「5本入りおまとめセット」に変更し、金額も上げました。さらに、値上げ後も「お客様が買ってくれる価格」を社内で設定し、その価格帯を外れないよう商品の内容量や包装を工夫しました。
取組を行ったことにより得られた効果
味噌: 販売数は15%減少したものの、販売金額はほぼ横ばいとなり、粗利率が大幅に上昇しました。(粗利:1380万円→1560万円に増加)
甘酒: セット販売数はほぼ変化なく、粗利のみが大幅に向上しました。(粗利:315万円→379万円に増加)
取組を行って感じたこと/ 今後取組を行う企業に対してのコメント
値上げにより価格訴求のみを求める顧客が減少し、残った顧客こそが自社を支えるロイヤル顧客であると気づくことができました。日頃のコミュニケーションを通じて「会員化」を進めたことが功を奏しました。
この経験から、本当に大切なお客様を把握し、「売れる価格帯」を外さない工夫を行えば、値上げの波も乗り越えて行けると実感しました。
株式会社J社
- 業種
- 製造業

