価格交渉・価格転嫁の取組事例
南高梅凶作を乗り越える 「ファン作り」で実現した価格転嫁
- コスト上昇データの作成
- ブランド力向上
- 市場調査
公開日
取組のポイント
- 原料不足の危機を乗り越える、「ファン作り」という名の価格戦略
- 密なコミュニケーションで育む、顧客との揺るぎない信頼関係
- 自社の理念への共感が、価格への納得感を生む好循環
価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題
高価格交渉に踏み切った最大のきっかけは、南高梅凶作による原料不足と仕入価格高騰でした。2024年産の南高梅生産高は例年の半分でした。企業の存続のためには、製品価値に見合った価格へ改定することが不可欠であるという判断に至り、価格転嫁に踏み切りました。
取組を行った内容
価格転嫁に先立ち、お客様の声を参考に、約20~25%の量目変更を実施しました。レシピは維持しつつ、原料である梅のグレードを見直し、お客様にご理解いただけるよう根拠資料を添付しました。市場動向とお客様のニーズを融合させ、原料が不足する中でも、より良い代替案を提示できるよう尽力しました。また、密なコミュニケーションを取るよう心がけました。
取組を行ったことにより得られた効果
原料確保が困難な市場状況の中、卸売業・通信販売の双方において、他社からの大口注文が当社へ移行しました。これは、顧客との密なコミュニケーションを通じた信頼関係構築の賜物であると認識しています。
取組を行って感じたこと/ 今後取組を行う企業に対してのコメント
販売を継続するためにはお得意先やお客様とより親密になり、ファンを増やすことが重要だと思っております。ブランド価値を高めるという取り組みの中で、お客様の中から、私たちのものづくりに対する考え方に共感・共鳴してくださる方が増えてきました。
「お客様に梅で健康とhappyをお届け!」のコンセプトをいつも念頭に、自分たちの商品やサービスに自信を持ち、認められるような商品を作り、ファン作りをすることが、生き残っていく一番のポイントだと感じております。
G株式会社
- 業種
- 卸売業、小売業

