価格交渉・価格転嫁の取組事例
情報収集と魅力的な価値提供で 販路拡大を叶えた飲食店戦略
- コスト上昇データの作成
- ブランド力向上
- 交渉の工夫
- 市場調査
公開日
取組のポイント
- 情報収集と視覚的な価値提供で顧客の納得感を醸成
- 「買いたい」と思わせる付加価値の視覚的演出
- 外部の視点も取り入れた、多角的な情報収集戦略
価格交渉・価格転嫁を行うきっかけ/ 企業で抱えていた課題
取引業者からの値上げやテイクアウト容器の高騰が直接的なきっかけでした。
これらに加え、物流費や人件費の上昇も影響し、経営面では収益性の悪化、設備・システムへの新たな投資の必要性、そして初期・投資コストの返済が大きな課題となっていました。
こうした状況を受け、経営戦略の転換が求められ、価格見直しを決断しました。
取組を行った内容
まず引き合い段階での取引条件確認を行い、原材料費や労務費のデータを収集し、原価計算を実施してコストを把握しました。意識したポイントは、自社業界や取引先業界の価格改定情報を収集し、顧客への事前告知を行ったことです。情報収集には地域の他企業や同業他社との意見交換、インターネット、SNSを活用し、外部アドバイザーからの助言も仰ぎました。
また、新商品・製品の開発や代替案の提案資料を作成し、さらに「この金額を出して買いたい」と思わせるような料理の写真付きPOPづくりにも取り組み、視覚的な付加価値向上を図りました。
取組を行ったことにより得られた効果
これらの取り組みの結果、価格転嫁を実現することができました。その成果として、売上の増加、利益率の改善を達成し、さらには新規販路・顧客の拡大にも繋がりました。
有限会社A社
- 業種
- 宿泊業、飲食サービス業

